【新釈】走れメロス 他四篇

こんにちは。松川まりこです。

最近は、すっかり日も短くなってきました。

 

秋の夜長に、

日本の名作に触れた(気持ちになる)こちらの一冊、いかがでしょうか?

 

 

 

【新釈】走れメロス 他四篇

著者:森見登美彦

発行所:祥伝社

 

 

『山月記』『藪の中』『走れメロス』『桜の森の満開の下』『百物語』

五つの古典名作をカバーしたお話が入っています。

 

ただし、あくまで【新釈】です。

舞台は五篇全て京都で、主人公たちは皆、同じ大学に通う大学生です。

舞台が同じなので、それぞれの話に他の登場人物が出てきたり、

イベントが重なっていたりと、

繋がりもあり、一つの作品として読みやすいです。

 

著者の森見さんが原作に感じた「持ち味」を、

現代の京都という舞台に置き換え、

そして森見さんの「持ち味」もがっつり加えた一冊になります。

 

森見さんの「持ち味」と書きましたが、

森見さんは、独特の世界観が魅力の人気作家さんです。

代表作は『夜は短し歩けよ乙女』『有頂天家族』『四畳半神話大系』など。

「森見ワールド」と呼ばれるその世界観は、

主に京都大学を舞台に、ちょっと阿呆な大学生が登場するものや、

時には少し不思議なことの起こる怪かしの京都が描かれたり…、

そしてユーモアの効いた文体が特長です。

 

 

わたしは、今回の作品の中で原作を読んだことがあったのは、

むかし教科書で読んだ『山月記』と『走れメロス』のみ。(…笑)

読みはじめると面白いのですが、

古典的な名作って、少し難しく、とっつきにくいイメージがあって、

あまり手に取っておらず…。興味はあるのですが…。こそこそ…

 

でも、こちらの作品は、

森見さんエッセンスのおかげで、かなり読みやすく、

このまま原作も手に取ってみたいなと思いました。

古典名作に触れる秋。なんだかいい感じ。(笑)

 

同じように古典名作に興味はあるけど、

なかなかきっかけがつかめないよーって方には、

導入として手に取ってみるのにもおすすめの一冊です。

 

朝晩寒くなってきましたが、

たまにテレビを消して(←わたしはけっこうテレビ消すのって思い切りが必要)、

お家でぬくぬくココアを飲みながら読書タイムをすると、

時間が経つのがゆっくりと感じられて、

なかなか贅沢な気分を味わえますよ♡

 

 

 

この記事を書いた人

松川まりこ

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札幌出身、旭川在住。読書アドバイザー。 本にまつわるお話を発信します。レトロなもの、雑貨、甘いもの、カフェ巡りが好き。カバンに本を放り込んで、自転車であちこち駆け回ります♪