魔眼の匣の殺人

こんにちは、松川まりこです。

 

今日ご紹介する作品は、

現在映画も公開中の『屍人荘の殺人』のシリーズ第二作目となります。

 

『屍人荘の殺人』は、『このミステリーがすごい!2018年版』、

〈週刊文春〉2017年ミステリーベスト10、『2018本格ミステリ・ベスト10』で1位を獲得、

さらに、第18回本格ミステリ大賞〔小説部門〕、第15回本屋大賞3位を受賞など、

かなり注目の集まった1冊です。

 

神木隆之介さん・浜辺美波さん・中村倫也さんが出演されて、

現在映画も公開されています。

多くは語れないのですが、、思いもよらない新しい展開の本格ミステリーです!

 

前置きが長くなってしまいましたが、

ご紹介する二作目の『魔眼の匣の殺人』、まずはあらすじから…!

 

 

 

魔眼の匣の殺人

著者:今村昌弘

発行所:株式会社東京創元社

 

 

人里離れた「魔眼の匣」という施設には、予言者と恐れられる老女が住んでいます。

その日、偶然この施設に主人公の葉村を含め、9人が集まったのですが、

この来訪者たちに、老女は「あと2日のうちに、この地で4人死ぬ」と告げます。

その直後、外の里に繋がる橋が焼け落ち、隔離された状況下で、

来訪者の一人に死が訪れます。

閉じ込められた葉村たちは、混乱と恐怖の中で、真相を探っていきます。

 

 

主人公の葉村と、ホームズ役の剣崎は、

『屍人荘の殺人』に出てきたある謎の機関を探るために、

今回「魔眼の匣」にやってきます。

超能力というオカルト的な要素と、論理的な謎解き…、

その微妙なバランスも面白いです。

 

 

わたしが大学に通っていた頃、「ミステリーの授業」というものがありました。

授業を受けるまであまり意識をしたことはなかったのですが、

ミステリーにはいろいろなパターンや用語があります。

 

たとえば「クローズドサークル」。

閉ざされ、隔離された空間が舞台となったミステリーのこと。

町に繋がる唯一の橋が落ちてしまい、館に閉じ込められてしまった!だとか、

自然災害によって孤島から出られなくなってしまった!だとか…。

さらになんらかの事情で電話や通信も出来なくて、外に助けを求めることもできない。

そんな状況のことです。

たしかに、コナ〇君とか、金〇一少年とか、

よくこういう状況下で殺人事件が起こっていたような。

非日常感が漂うそわそわした雰囲気が、魅力でもありますよね。

 

このシリーズも、まさにクローズドサークルのお話。

本格ミステリが好きな人って、

「ミステリオタク」という言葉があるくらい、とことん詳しく、

作品にも、わかる人にはわかるオマージュがあったり、

ミステリならではの(?)視点というか、考え方のようなものがあったり、

なんて言うんでしょうか、、わたしが詳しくないというのもありますが、

正直、読みながら置いていかれている気がしてしまうこともあるのですが…。

 

この作品はそこまでミステリに詳しくなくても、

置いていかれずに楽しむことができるのも、嬉しいところ。

パターンや用語も文中でさりげなく解説してくれます。

 

事件としては一冊づつ解決しているので、

こちらから読んでも世界観に入れないことはないと思いますが、

手に取る機会があるならば、ぜひ一作目から読んでみてください。(笑)

 

屍人荘の殺人

著者:今村昌弘

発行所:株式会社東京創元社

 

 

どちらも読みやすく面白いですが、

個人的には、わたしは『魔眼の匣の殺人』のほうが好きでした。

主人公の葉村と剣崎が探る機関についても、

まだまだ謎が多い状況なので、これからのシリーズ続編にも期待です!

 

この記事を書いた人

松川まりこ

記事一覧

札幌出身、旭川在住。読書アドバイザー。 本にまつわるお話を発信します。レトロなもの、雑貨、甘いもの、カフェ巡りが好き。カバンに本を放り込んで、自転車であちこち駆け回ります♪