ひみつの花園

こんにちは、松川まりこです。

 

今日、家に帰ると、札幌の幼なじみから手紙が届いていました。

連絡を取ろうと思うと、LINEやメールですぐにメッセージを送れてしまうので、

手紙なんてもらったのは、久しぶり!

ポストに手紙を見つける瞬間って、嬉しいものですね(^^)♪

 

特別大きなニュースがあるわけではなく、

送りそびれていたという年賀状と(笑)、近況のメモが入っていたのですが、

小学生の頃、毎日のように手紙を交換していたのを思い出して、

懐かしい筆跡に、ほっこりした気持ちになりました。

 

友人は接客の仕事をしているので、

新型肺炎が怖いんだというようなことを書いていたのですが、

よくよく読んでみると、

「コレラが流行っているからビクビクしてるよ」

「コレラウイルスさんが落ち着いたら、また旅行に行こうね」と…、、。

 

コレラって、ちゃうやつやん!!…と、

手紙なのでわたしの突っ込みはすぐには届かず(笑)、

わたしも久しぶりに、手紙でお返事を書こうと思っています。

正しくは、「コロナウイルス」ですよね(笑)。

 

もちろんコレラも恐ろしい病気なのですが、

世界各地に感染が広がったのは、19世紀ごろのようですね。

 

コレラと聞いて、思わず思い出したのは、

こちらも小学生の頃に出会った、一冊。

 

 

 

ひみつの花園

原作:バーネット

編著:岡上鈴江

発行所:株式会社ポプラ社

 

 

言わずと知れた名作ではあるのですが、

簡単に物語をご紹介しますね。

 

コレラの流行で親を亡くした、わがままで気難しいお嬢さまのメリーが、

これまで会ったことのなかったおじさんに引き取られることになり、

インドから、はるばるイギリスにわたるところから、物語は始まります。

 

引き取られたのは田舎の広いお屋敷で、

どこかに、鍵をかけたまま誰も入れない

「ひみつの花園」があると聞いたメリーは、

その花園に思いを馳せながら、お屋敷の野菜畑や庭を散歩します。

そしてある日、古びた鍵を見つけるのです。

 

服を着るのも、お風呂に入るのも、

インドでは全部ばあやにやってもらっていたメリーは、

このお屋敷に来て、自分で考え、行動することを覚えていきます。

 

そして、ひみつの花園との出会いが、

ますますメリーを変えていきます。

ずっと手入れのされていなかった草木の世話をし、

生き返らせることが、メリーの楽しみになります。

 

ごはんを美味しく食べ、夜はぐっすりと寝て、

メリーはすっかり健康な女の子へと変わっていきます。

 

そんなある晩、屋敷で誰かの泣き声を聞いたメリーは、

屋敷の奥で隠れて暮らす、病気の男の子コリンを見つけます。

おじさんの息子で、メリーのいとこに当たるコリンは、

自分の病気に悲観的で、ひねくれてしまっていて…。

そんなコリンの登場が、物語を更に動かしていきます。

 

花園が閉ざされた理由と、どこか悲しげなおじさん、コリンの病気、

そして、コミュニケーションの取れていなかった、おじさんとコリンの親子関係、、

人の幸せとは何なのか、ラストに向けて考えさせてくれる作品です。

読後も、満たされた気持ちになる、ハッピーな物語です。

 

 

『ひみつの花園』は、いろんな方が翻訳されて、

たくさん本が出版されていますが、

わたしが最初に読んだのは、この岡上さんが書かれた一冊でした。

 

もっと新しくてキレイな本を…と浮気して、

他の『ひみつの花園』を読んだこともあるのですが、

でもやっぱりこの岡上さんの『ひみつの花園』が面白くて、手放せません。

 

わたし、小学生の頃の将来の夢は、翻訳家だったのですが、

それは、この本がきっかけだったんです。

 

同じ物語でも、文章ひとつで面白さが違うんだと、

小学生ながら気づかされた、衝撃の一冊でした。

本当に、文章ひとつで、引き込まれ方が全然違うんですよ!

こちらの本は、古いものなので、

なかなか手に入らないとは思いますが…(涙)。

 

 

『ひみつの花園』に限らず、

名作童話は、いろんな方が訳されていて、

同じタイトルでもたくさん出版されていることが多いですが、

文章が好き、装丁が好き、挿し絵が好き、、

なんでも良いので、

愛着の持てるお気に入りの一冊を探してみるのも、きっと楽しいですよ♪

この記事を書いた人

松川まりこ

記事一覧

札幌出身、旭川在住。読書アドバイザー。 本にまつわるお話を発信します。レトロなもの、雑貨、甘いもの、カフェ巡りが好き。カバンに本を放り込んで、自転車であちこち駆け回ります♪