異人館画廊 盗まれた絵と謎を読む少女

こんにちは。松川まりこです。

 

もう2月も後半。

最近は陽も長くなってきましたよね。

仕事終わりの外が少しづつ明るくなってきているのが嬉しいです。

春はもうすぐそこですね!

 

 

前置きとは関係ないのですが、

今日はこちらの一冊をご紹介します♪

 

 

異人館画廊 盗まれた絵と謎を読む少女

著者:谷瑞恵

発行所:株式会社集英社

 

 

呪いの絵画をめぐるミステリーのシリーズで、現在は6巻まで出ています。

 

主人公は、イギリスで図像学(イコノグラフィー)を学んだ千景という女の子。

祖父の死をきっかけに、日本で祖母が経営する画廊に帰ってきます。

 

図像(イコン)というのは、絵画の背景や小物に独自の意味を書き込む手法のこと。

千景が専門にする図像学は、

特殊なイメージを喚起させる図像を絵画に書き込むことで、

見る人の深層心理に、無意識のうちに働きかけ、

自殺願望や暴力的な衝動を促したりするものです。

 

中世から近世のヨーロッパでは、このような特殊な図像を扱えたのではないかと

推測される画家は少なくないようなのですが、

現在ではこのような技術も知識も失われていて、

新たに描かれた絵に図像術がひそんでいることはないとのこと。

 

時に、破滅をもたらす「呪いの絵」と呼ばれ、

門外不出になったり、恐ろしいからと焼かれたりしてきたため、

現存するものは少ない絵画です。

 

千景の祖母が経営する画廊には、個性的な仲間たちが集まっていて、

図像術の施された絵画があるかもしれないという噂を耳にしては、

時に潜入し、時に謎を解きながら、

絵画やそこに関わる人と向き合っていきます。

 

さらに、千景には、幼い頃に巻き込まれ、記憶を封じ込めたある過去があり、、。

千景の周辺に関しても、なにか隠された事実がありそう…!

 

第一巻のこちらの作品では、

盗難にあった絵画の鑑定を依頼されるところから、

死を招く絵画に隠された暗号を解いていきます。

 

シリーズではありますが、事件は一話づつ完結するので、

多少順番を前後して読んでも、そこまで問題はないかも。

 

 

作者の谷瑞恵さんは、

『思い出のとき修理します』というシリーズも好きな作品のひとつです。

思い出の時計の修理を通して、

そこにまつわる、痛みや苦みを伴う記憶も修理してくれる時計屋さんのお話。

過去を取り戻すことはできませんが、ちょっとした気づきや巡り合わせで、

その苦い記憶を、大切な思い出へと変えてくれます。

現在はコミック化もされているようです!

 

物語の面白さや、文章の読みやすさももちろんのこと、

わたしは、谷さんの文章を読んでいると、ほわーっと温かい気持ちになります。

谷さんの視点がやさしいのでしょうか。。

誰でも、何かしら心に傷を抱えているものだと思いますが、

それを包み込んでくれるような、お母さんのような優しさを感じて、

もし登場人物が、ものすごーく辛い状況になったとしても、

どこか安心して読める気がします。

あくまで、わたしの印象ですが…!

 

本を読んでいるとき、わたしの頭の中では、

実写版ドラマ(たまにジブリ風アニメ)が繰り広げられるのですが、

『異人館画廊』の主人公、千景ちゃんは、

わたしの頭の中では、女優の北川景子さんのイメージでした。

千景ちゃんは年齢でいうと18歳くらいのはずなので、ちょっと合わないのですが、

頭の中なので、細かいことは言わずに…(笑)。

みなさんだったら誰がしっくりくるんでしょうか、聞いてみたいです(笑)。

この記事を書いた人

松川まりこ

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札幌出身、旭川在住。読書アドバイザー。 本にまつわるお話を発信します。レトロなもの、雑貨、甘いもの、カフェ巡りが好き。カバンに本を放り込んで、自転車であちこち駆け回ります♪