こんにちは。
日ごとに暖かくなりますね。
別れの季節、そして出会いの季節、春ですね~。
なにか節目があると、
「あの時こうしていたら、どうなっていたかな」と振り返ることがあります。
でも、もしかしたら、いろいろな要因が重なって、たどり着いた「今」に、
大切にするべきものは隠れているのかもしれません。
今日ご紹介するのは、「時を戻す」ことがキーワードとなった物語です。
ハリー・ポッターと呪いの子
著者:J.K.ローリング、ジョン・ティファニー、ジャック・ソーン
舞台脚本:ジャック・ソーン
訳者:松岡佑子
発行所:株式会社 静山社
有名なハリー・ポッターシリーズ、
読んだことのある方も多いのではないでしょうか。
こちらの本は、ハリー・ポッターの物語から19年後の世界。
ハリーの2人目の子供のアルバスが主人公の物語です。
アルバスのコンプレックスは、「ハリー・ポッターの息子」だということ。
誰もが知る英雄の息子として、必要以上に注目され、
いつも肩身の狭い思いをしています。
アルバス自身は目立つタイプではなく、
常に父親と比べられる重圧と闘っています。
そんなアルバスの親友は、
かつてハリーと犬猿の仲だったドラコの息子スコーピウス。
スコーピウスも、出生にまつわる噂に振り回されています。
二人は、魔法学校で出会い、意気投合します。
そして、ある時、
ハリー・ポッターに関する
ある過去の出来事をひとつだけ変えようと、
世界にひとつ残っていた「逆転時計」(←過去に遡る道具)を盗み出し、
過去へと冒険に出ます。
しかし、変えた過去のために、現代では意図せず変わってしまった変化があって。
その変化を元に戻そうとすると、それは次第に、
世界を揺るがす展開に発展していきます…!
たったひとつだけ、良かれと思って変えた過去が、
戻ってきた現代を大きく変えてしまう…
たいていの人にはそんなチャンスはありませんが、
もっと生きやすい世界があったとき、
大事な人を助けられるチャンスがあったときに、
それを諦めてでも、今の自分や世界を「選び取る」のって、
勇気がいるかもしれませんね。
こちらの本は、脚本形式で書かれていて、
主に登場人物のセリフで構成されています。
はじめは、脚本ってどうなんだろう…と思っていましたが、
全然気にならず、とても読みやすい!
ハリー・ポッターシリーズを読んでいなくても楽しめるとは思いますが、
キャラクターや物語を知っていたほうが、数倍楽しく読めます。
懐かしい人物が登場して、同窓会をしている気分に…!
春休みに、シリーズまとめて読むのも良いかもしれません。