こんにちは、松川まりこです。
今日は、美容室に行ったときに、
担当の美容師さんとした、本にまつわるお話が新鮮だったので、
書かせていただこうと思います。
それは2月のこと、「蜜蜂と遠雷」という映画の話になったのですが、
観に行ったという美容師さん、一番最初に言ったんです。
「わたし、主人公役の松岡茉優さんの髪型に、すごく目がいったんだよね。」って。
「切りっぱなしっぽいイメージの潔いボブが、松岡さんが演じた役の
秘めた意志や力強さのようなものを表現してるんだって、すごく感じた」と。
髪型からキャラクターを読み取るなんて、さすが美容師さん!なのですが、
わたしにはない視点だったので、すごく新鮮でした。
こちらの作品は、もともと恩田陸さんが原作の書籍で、
わたしは本だけ読んで、映画は観ていなかったのですが、
書籍を映像化するのって、
(いや、もとが書籍ということに限らないかもしれないですが、)
髪型にまで世界観を落とし込んでいるものなんだと、驚きでした。
きっと、髪型や服装だけじゃなくて、ちょっとした空間の明るさ暗さ、
わたしの目にスーッと入って、通り過ぎてしまう小さなところで、
それぞれのスペシャリストが、全力で世界観を表現しているんですね。
わたしは、読んだことのある書籍が映画化されたときって、
「ああ~、この主人公の心情が良いところなのに、描ききってない~。」
「このエピソードは、単純に起こった「出来事」で済まさないでほしかった、
もっと複雑な事情があるのに…。」
みたいな、
なんていうんでしょう、じれったい気持ちになることが多く(笑)、
映画やドラマは、別物!好きな本の世界観を楽しめればそれでおっけー!と、
割り切って観るようにしていたのですが、
この話を聞いて、
映像作品って、単純にストーリーを目で追うだけでは味わいきれない、
世界観の表現があるんだと知りました。
そんな美容師さん、
自分が最近何に興味があるのか知りたいときに、
本屋に行くという話もしてくれました。
特にお目当ての本がなくても、そのとき興味がある本に自然と目が行くもので、
「ああ、自分って、いまこういうことに興味があるんだな」と、
客観的に知ることができるそう。
という話を聞いて、納得!
言葉として聞くまで、意識したことはなかったのですが、
わたしもまさにそうです。
気になるキーワードの入った本って、つい手に取っちゃうんですよね。
今まで全く興味のなかった棚が、あるとき急に情報の宝庫になったりします。
必要としている情報って、そのときそのときで変わっていくもの。
今の自分の興味が向いているものを意識するために。
自分のことを知るために本屋さんへ。
かっこいい。(笑)
今の状態がおさまってきたら、
ぜひそんな自分探しのお出かけ、してみてはいかがでしょうか。
美容師さんとの本にまつわる、ある日のお話、
つれづれなるままに書かせていただきました。
ちゃんちゃん♪
今日、載せるのにちょうどよい写真がなかったため、余談なのですが…。
いつも本紹介のときに本を撮影している本棚です。普段はこんな感じ…。結婚式で使ったウェルカムボードを飾っています。
夫とは、たまたま同じ美容室に通っていました。
わたしは、社会人になった頃から通い始めたのですが、
夫も高校生の頃から切ってもらっていたとのことで、
お互いわりと長く通っていたようです。
つきあうようになってから判明しました。驚き。
スタッフも少ないアットホームな美容室なので、
美容師さんもみんな顔見知りです。
二人で一緒に行ったことはありませんが、
旭川に住んでいても、今でも札幌に切りに行っています。
松川家の行きつけです。(笑)