食卓を「囲む」ということ

こんにちは! YOME?!です。

2009年にオットが就農してから一番初めにやったこと。
それは、「農場のキャッチコピーとロゴをつくる」でした。

そもそも「情報発信」を親の代から続けてきた農場ですが、
オットはもっと広く一般の人にも知ってもらうために、
優秀な営業マンとして「ロゴマーク」を採用したわけです。
(本人全く営業向きではないので…)

デザイナーさんに依頼してロゴマークは無事完成。
今は商品のみならず、車やジャンバーなど、
あらゆるところに付けていますw

そして、同時に生み出されたキャッチコピーが

 

『食卓に笑顔の種を届けたい』

 

とても、シンプルで私も気に入っています。

食卓=家族

いつか、オットにキャッチコピーの真意を聞いたことがあります。

「食卓って、どういう意味なの?
物体としてのテーブル、じゃないよね?」

「ん? 食卓はね、『家族』だよ」

「!」

そうでしたか。。

もちろん人々が囲むのが食卓ではありますが、
飲食店などの外の店ではあまり食卓って使いませんよね?
やっぱり食卓と聞いて浮かぶのは、
家庭の、いつもの、家族と囲むテーブル。

そして、農場が「笑顔の種」を届けたい相手は、

「家族」なんだということを知りました。

もちろん、一番近くは「自分の」家族です。

ちょっと前は「孤食」などと呼ばれ、
一人暮らしのお年寄りや、親が仕事で遅い子どもたちなどが
取りざたされていました。

そして、このコロナウイルス騒動で

「食卓を囲む」

ことすら
できないのが現状です。

家族や友人同士でまあるく輪になって、
真ん中にある食事をみんなで囲んで食べること。

命の糧としての食、だけでなく、
心の栄養としての「食べる」という行為。
それすら奪われていることに悲しくなります。

みんなが前を向いて、ただ黙々と食べる給食時間なんて。。。
一定の距離を置いて、会話をすることなくお弁当を食べるランチタイムなんて。。。

でも、こうなったからこそ、

「食卓を囲む」ことの大切さが、じわじわと身にしみてきました。

“笑顔”じゃなくて、笑顔の”種”を届ける

もう一つ、質問したこと。

「笑顔を届けるんじゃなくて、種を届けるの?」

「う〜ん、笑顔は僕らが届けるのではなくて、あくまでその種になる
“農作物”を届けることが、自分たちにできることかなぁと思って」という回答。

農場として届けられるのは、「農作物」でしかありません。
それを、調理して、食卓に並べて、食べるのは各個人単位でのこと。

その時に食卓に咲く笑顔は、
作ってくれた人の美味しい調理方法によるものかもしれない。
お皿が華やかに演出してくれたからかもしれない。
一緒に食べた人が素敵だったからかもしれない。

でも、

その笑顔のもととなる「種」(農作物)を届けられたら…。

オットの、控えめながら強気で大胆な性格そのままに、
考え抜かれた、美しいキャッチコピーだと、私は思っています。

そして、そのために自分たちは働いているのだと、
信じて、家族が一丸となっていける指針でもあります。

だから、
産直も、
農業体験も、
宿泊業も、

すべては、このキャッチコピーにつながっています。

 

『食卓に笑顔の種を届けたい』。

 

2020年を境に、世界の価値観が変わるかもしれない。

効率と消費の名のもとに、手放してしまった大切なものを、自らの手に取り戻す時。

みんなの食卓が、笑顔になるように。
食事を囲んで食べる幸せが、この先も続きますように。
農場はこれからも、今まで以上に、みんなの食卓を思い、

食の大切さ、命の尊さ、農家の暮らし全部を、
あらゆる手段で伝えていけたら、と思っています。

コロナウイルス感染拡大のさなか、

みんなは何を思っているのか。

そんな、声を聞きたいと思い、自分の気持ちも言葉にしてみました。

 

※写真はすべて過去に撮影したものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

YOME?!

記事一覧

十勝出身。農家の長男と結婚し、農家の嫁となる。農家の暮らしあれこれを嫁目線で発信。楽しく、自分らしく生きる、がモットー。好きなものはpH10以上の温泉、紙物全般、キャンドル、ひき肉。1児のハハ。