こんにちは、松川まりこです。
今日おすすめするのは、ミステリーの短編集です。
ミステリーと言っても、どこか優しい世界観の一冊。
「日常の謎」というジャンルに分類されるのかなと思います。
ぜひ気を張らずに手に取ってみてください。
忘れ物が届きます
著者:大崎梢
発行所;株式会社 光文社
記憶に引っかかる過去の事件に関する短編集です。
どれも、過去に置いてけぼりになっていた「謎」を紐解いて、
時には誰かと誰かの記憶が合わさることで、真相が明らかになる…
というようなお話。
過去にすっきりしなかった謎たちは、まさに「忘れ物」という感じ。
全部で5つの物語が入っています。
どのお話も、真相を知ったからと言って、
登場人物たちの今の生活に、何か大きな変化や支障があるわけではないのですが、
それでも、なんだかスッキリしたり、どこか温かい気持ちになったり。
決して暗い気持ちにはならず、
前を向いていける気持ちになれるところが良いです(^^)
作者の大崎さんは、元書店員の方で、
本屋さんを舞台にしたシリーズなんかも書かれています。
作品はミステリーが多いのですが、
文章が読みやすく(わたしの好みなだけかな?)、
物語もどこか優しい視点を感じられ、
でも「続きが気になる」「引き込まれる」ストーリー展開が魅力で、
とても好きな作家さんです。
わたしは、短編集はトイレに置いておいて、
少しづつ読み進めることが多いのですが、
この本は続きが気になって、すぐにリビングに持って帰りました。(笑)
どのお話も、ページをめくる手が止まらなくなってしまいます。
短編なだけに物語の展開スピードも速く、でも物足りなさもなく、
とても読みやすい一冊だと思います。
ふだんあまり本を読まない方でも、
短編集は、手に取りやすいかもしれません。
小さなゴールもありますし(^^)
良ければトイレに置いておく作戦も試してみてくださいね。(笑)