第21回「季節のお風呂」

湯~だいあり~

夢は地元札幌で銭湯経営すること。東京都内の銭湯で3年半働き、現在は札幌市内の銭湯にて修行中の大沼有加が銭湯で働く日々や、気になる銭湯の紹介をしています。

皆さま、あけましておめでとうございます。
昨年はマイペースな更新にお付き合いくださり、ありがとうございました。
本年も、湯〜だいあり〜並びにmusubimeをご贔屓いただければと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。

働き先の銭湯は年末年始のお休みがなかったため、元旦から「こんぶ湯」の催しがありました。
なんだか良い出汁が出ていそうですが、こういったかわり湯を楽しめるのも銭湯の良さですよね!

こどもの日(端午の節句)に入る菖蒲(しょうぶ)湯や、冬至に入るゆず湯なんかは、ご家庭でもお馴染みですよね。
端午の節句の起源は厄払いの行事だったそうで、菖蒲は邪気を祓う薬草とされ、無病息災を願って菖蒲湯が楽しまれていたそうです。

冬至は一番夜の夜の長い日。太陽のあたる時間が増えてゆくこれからに備え、太陽からたくさんの運を呼び込もう!と、これまた、一年風邪を引かずに過ごしていけるように、厄払いの意味を込めて親しまれてきたそうです。「柚子」であるのは、「融通が利くように」といった洒落に由来があると言われています。

そのほか日本では十二の月にそれぞれの季節湯があり、中にはあまり想像のつかないものもあります。

・1月  松の湯
・2月  大根湯
・3月  よもぎ湯
・4月  さくら湯
・5月  菖蒲湯
・6月  どくだみ湯
・7月  ももの葉湯
・8月  はっか湯
・9月  菊の湯
・10月 生姜湯
・11月 みかん湯
・12月 ゆず湯

いかがでしょうか?
よもぎやどくだみ、ももの葉などは化粧品にも使われているのでお肌にとっても良さそうですし、生姜湯は身体がよく温まりそうですよね。
大根湯はどうなんでしょう?煮込まれている気分になりそうですが、縁起は良さそうです。

皆さんは、銭湯でも定期的に季節のものを使った催しがされているのをご存知でしょうか。
札幌の銭湯でも、このような季節のお風呂が用意されています。

1月はしょうが湯!寒さが一層厳しくなってきた今の時期にぴったりのお風呂ですよね!
2月の晩白柚(ばんぺいゆ)湯は、ここ最近は全国の銭湯でも度々見かけるかわり湯ですが、ご存知でしょうか。

写真でサイズが伝わりにくいですが、なんと20センチ弱もあります。
晩白柚は主に熊本県で栽培されている、大きなサイズが特徴的な柑橘類です。
ぷかぷかと大きな晩白柚が浮かぶ様子を目でも楽しめて、とっても癒されます。
(お風呂やさんによっては、切ってネットに入れて浮かべている所もあります。)

こんな風に、家庭で楽しむ事が難しいお風呂に入ることができるのも、銭湯ならではだと思いますので、気になる季節湯がありましたら、是非目がけて銭湯に行ってみてはいかがでしょうか^^

では、また次回の更新で。

2021.1.7
大沼 有加

この記事を書いた人

大沼有加

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1993年生まれ。札幌市立大学デザイン学部卒業。 夢は地元札幌で銭湯経営すること。東京都内の銭湯で3年半働き、現在は札幌市内の銭湯にて修行中。