こんにちは。
今回ご紹介するのは、誰もが知る、あのアニメの小説版。
今年の3月に、作家の辻村深月さんが脚本を書いた
映画「ドラえもん のび太の月面探査機」が公開されたのですが、
辻村さん自身が書き下ろした小説も出ていることを最近知り、
これは絶対読みたい!!と思っていました。
(辻村さんの本は、以前も紹介したことがあります。→『かがみの孤城』の記事はこちら!)
じゃあ、頭の中であの声をイメージして読んでくださいね。
いきますよ!
\ 小説・映画ドラえもん /
のび太の月面探査機
原作:藤子・F・不二雄
著:辻村深月
発行所:株式会社小学館
月のうさぎを信じていることを、クラスのみんなに笑われたのび太は、
ドラえもんのひみつ道具を使って、月の裏側にウサギ王国を作ります。
そして、この王国を自慢するため、
ドラえもんと一緒に『どこでもドア』で友だちを月へ連れて行きます。
いつものメンバー、ジャイアンにスネ夫にしずかちゃん、
そして、ちょうどその頃転校してきた、不思議な男の子ルカも一緒に。
ルカの正体はいずれわかるのですが、
その秘密のために窮地に立たされたルカを、
のび太達は宇宙の果てまで助けに行きます。
いつも辻村さんの作品に感じる
なんていうんだろう、「辻村さん」感は、
あえてひそめている感じがしました。
でも、その分、ドラえもんやのび太が、頭の中で生き生きと動き回ります。
小さい頃から「ドラえもん」を見てきただけあって、
動きや声がとても鮮明にイメージできるのが不思議。
(ちなみに、わたしの頭に登場するのは、子供の頃見ていた大山のぶ代さんの声です)
そして、のび太やルカの間に芽生える友情に、ほろり…。
家族や友だちを、改めて大切にしたいなと思わせてくれる物語です。
わたしにとっては、久しぶりの「ドラえもん」でしたが、
大人になってから再会するドラえもんも良いものですね。
黒地にキラっと光る金色で、
宇宙に浮かぶ月が描かれたオシャレな表紙も、
大人としては(笑)、手に取りやすかったです。
わたしも「どこでもドア」で月に行きたーい!