
北海道の夏の風景といえばこれ!
「小麦」です。
小麦収穫はまるで「祭り」なんです。
今夜とうとう我が家にもやってきました。お付きの者を引き連れて。
そう、真夏の使者、「小麦コンバイン」です。
あー。かっこいい。
何がかっこいいって、まずデカイ!w
多分東京の街中じゃ走れません。なにせ横幅5mくらい。
公道では車とすれ違えないので、
先導車の指示で路肩に待機したりして走ります。
そして、運転席も近未来のコックピットみたいなんです。
前を見るとこんな感じ。
普通の住宅の2階の高さくらいの位置にあって、
足元まで見えるようにガラス張り。
私が住む地域では、ニューホーランドとクラースの二車種が主流。
ニューホーランド
クラース
わかりやすく言うと、緑と黄色です。
姿形がかっこいいのはもちろん、真にかっこいいところは、
複数台のコンバインが協力して小麦を刈るというところ。
「小麦農家」と呼ばれるような大規模な面積で小麦を作っている農家さんは、自分でコンバインや乾燥施設を所有していることがあります。
うちは「麦生産組合」という、小麦を育てている地域の農家が集まって、機械の購入・管理から、収穫作業、それに充たる人員までを、すべてシェアしているんです。
いわば、地域の共同作業。
若い衆はオペレーターといって、コンバインを操縦する役
親父連中は収穫した小麦を適宜ダンプで乾燥施設に運ぶ伴走役。
さらに乾燥施設(これも地域ごとにあり、サブ乾と呼ばれます)にも、長老が控えてます。
そう、この
「みんなで刈る」スタイルが私は好きで、なんというか、普段はそれぞれの畑で黙々と働いている農家が、一堂に会して小麦の収穫をするというところに、グッと来るわけです。
これがサブ。なんと、この小麦の時にしか動きません!
稼働日数は1週間くらい!
小麦の収穫は24時間
この地域ではコンバインでの収穫作業は24時間行われています。オペレーターも、ダンプも、サブ乾も。晴れて気温が高い日が勝負。雨や霧だと作業が中止になるので、もう一気呵成にやっちゃうんです。
オットはこの時期、少し痩せますw
24時間勤務して24時間休み。
休みといっても、その間には自分の畑のことをしなくてはならないので、実際は休みではないんですが。。
その生活が、小麦刈りが終わるまで続きます。
今年の我が家の収穫は夜10時のことでした。
この日の気温は30℃超え。晴れ。
空には満天の星と天の川。まさに畑を舞台にした男たちのドキュメンタリードラマ。
見惚れることしばし。
轟音で寝られないな〜と思いながらもすぐに熟睡w
翌朝にはすっかり刈り取られていましたとさ。
次回は、このあと畑はどうなるのか。
「小麦の刈り取り、その後」をお届けしたいと思います。