こんにちは。松川まりこです。
今日は、パーっと明るい気持ちになる一冊をご紹介します!
パーマネント神喜劇
著者:万城目学
出版社:新潮社
著者の万城目学さん、大好きなんです。
著書は『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』『プリンセストヨトミ』などなど。
言葉が良いかわかりませんが、一言でいうと「ぶっ飛んだ」作品が多いです。
(『鹿男あをによし』は、鹿に話しかけられた主人公の顔が、なんと鹿になってしまいます!斬新!
ドラマでは、玉木宏が鹿になっていました(笑))
「ぶっ飛んだ」展開にも、なぜかスッと入っていけるのが、万城目作品。
こんなに風呂敷を広げて、物語がおさまるの!?という心配をよそに、
いつもすっきり、納得の終わり方が待っています。
ご紹介する『パーマネント神喜劇』は、
神社を預かる縁結びの神様のお話です。
神様に願いを託した人間が、叶えてもらう…、うーん、振り回されているような?(笑)
なんだかドタバタした神様のお仕事のお話。
人間くさくて、憎めない小太りのおじさんの神様です。
四つのお話に分かれますが、最初から最後まで飽きさせません。
読んだあとには、神社にお参りに行きたくなりますよ、
良いことが起きる気しかしません!(笑)
万城目さんの本は、歴史や言い伝えや文学作品を
モチーフにしていることが多いように思います。
こういう世界が好きで、大真面目に、全力で遊んでいる印象です。
万城目さんのフィルターを通すと、
小難しさが取っ払われて、とっつきやすくなるのが不思議。
ぜひ、手に取ってみてください♪