セレモニー黒真珠

こんにちは、松川まりこです。

 

今回ご紹介するのは、こちらの一冊です。

 

 

セレモニー黒真珠

著者:宮木あや子

発行所:株式会社メディアファクトリー

 

 

とにかくキャラクターが生き生きしていると感じる宮木さんの作品。

 

『セレモニー黒真珠』は、葬儀屋が舞台となった連作短編集です。

葬儀屋・セレモニー黒真珠で働く、ちょっとワケありなスタッフ達をメインに、

様々な人たちの視点から人間ドラマが描かれていきます。

 

 

シリアスな部分もありますが、良い意味でサラリと読ませてくれます。

スタッフたちの人生とも絡めながら、

「葬儀屋」と言って身がまえるような暗さもなく、

さあ泣いてと、良い話に偏りすぎることもなく、

ポジティブな気持ちになれる一冊です。

 

 

別の作品ですが、作者の宮木さんの著書『校閲ガール』の文庫本には、

角田光代さんの解説が付いていて、

宮木さんは、目に見えないクローゼットにたくさんの衣装をしまい込んでいる

憑依型の作家だと語っています。

 

〈ハイブランドの高級服をまとえばそうした文章が書け、

戦国時代の武将の格好になればその人になりきり、

ゴスロリの格好をすればそれを着た子の心を手に入れ、

腰蓑をつければ代々伝わる舞踏を踊ることができるのだろう。〉と。

(『校閲ガール』著者:宮木あや子 発行所:株式会社KADOKAWA 文庫版「解説」より)

 

 

どんなキャラクターも憑依させてしまう、

なんだか妙に納得してしまったので、紹介させていただきました。

それだけ、宮木さんの書くキャラクターたちは、生き生きと魅力たっぷりです。

 

 

ちなみに、こちらの『校閲ガール』シリーズ(全3作)にも

『セレモニー黒真珠』のキャラクターが登場します。

 

世界観がリンクしているのって、読者としては、にんまりしてしまいます。(笑)

 

ぜひ、併せて読んでみてください♪

 

この記事を書いた人

松川まりこ

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札幌出身、旭川在住。読書アドバイザー。 本にまつわるお話を発信します。レトロなもの、雑貨、甘いもの、カフェ巡りが好き。カバンに本を放り込んで、自転車であちこち駆け回ります♪