火神子 天孫に抗いし者

こんにちは。松川まりこです。

 

さっそくですが、

今回は、古代の日本のお話。

卑弥呼の誕生の物語をご紹介します!

 

 

 

光神子 天孫に抗いし者

著者:森山光太郎

発行所:朝日新聞出版

 

 

大和政権の成立と、卑弥呼の誕生を絡めたフィクションの時代小説なのですが、

資料の少ない時代である分、ファンタジーのような感覚です!

 

 

ざっくりと内容をご紹介しますね。

 

 

三国時代の大陸(中国)から渡ってきた御真木入日子(ミマキイリヒコ)は、

現在の奈良県に位置する邑(むら)を滅ぼし、歴史を作り替えるため、

神武という自分の父祖の大王が、何百年も前からこの地を治めていたことにします。

そして、自分が唯一の王として、大和という名で統一国を作ろうと、

周囲の都邑の征服を始めます。

 

一方、滅ぼされた邑の王の娘である翡翠命(ヒスイノミコト)は、

聡明で人を惹きつける、王としての素質を持つ15歳の娘。

みな殺しにされた一族の中で一人生き残った彼女ですが、

御真木から命を狙われ、追手から逃れることとなります。

 

御真木と翡翠命、

2人は、王として、よく似たものを持っていました。

それは、人を惹きつける魅力だけではなく、

目的のためならば、人が苦しむことも厭わない、

合理的とも非情とも言える一面を持つところ。

 

そのため、古い王家の血を絶やそうとする御真木のやり方にも

納得していた翡翠命だったのですが、

ある出来事をきっかけに、死の恐怖から逃れられなくなります。

そして、それを乗り越えたとき、翡翠命の何かが変わります。

 

見慣れない名前や地名に、はじめは頭が慣れませんが(笑)、

いつの間にかスッと入ってきて、世界に引き込まれています。

 

国の王として、ふさわしいのはどちらなのか。

かなり読み応えあります!

 

ただ、彼女には、まだまだこれから波乱が待ち受けているだろうなと

思わせる終わり方だったので、

きっと続編が出るのではないかと期待しています!

 

 

 

この作品は、2018年に第10回朝日時代小説大賞を受賞していて、

著者の森山光太郎さんは、なんと最年少の27歳での受賞!!

今年5月に刊行されて、デビュー作となったようです。

 

1991年生まれ…若い!

今まで作家さんの年齢をそこまで意識したことがなかったのもありますが、

自分と同世代(なんならちょっと年下)の作家さんの本を読む機会があまりなかったので、

個人的に応援したくなってしまいました(笑)。

 

年齢は関係ないのですが、、

こんなに壮大なものを生み出せるんですよね。

わたしはなんとなく、自分はまだ未熟だから出来なくても仕方ない…!

といつも子供のような気分で、

なにかを作り出したり、大きいことに挑戦するのを避けてきた気がします。

 

同世代の活躍を見て、ハッとさせられました!

というお話でした(笑)。

 

それでは、また次回、お楽しみに♪

 

この記事を書いた人

松川まりこ

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札幌出身、旭川在住。読書アドバイザー。 本にまつわるお話を発信します。レトロなもの、雑貨、甘いもの、カフェ巡りが好き。カバンに本を放り込んで、自転車であちこち駆け回ります♪