こんにちは!松川まりこです。
8月も終盤。
暑さも弱まり、少しづつ風が出てきて、
秋を感じるようになってきました。
ちょっと寂しいような、過ごしやすさにホッとしているような…。
今日は、秋らしい気持ちになる一冊をご紹介いたします!
下鴨アンティーク アリスと紫式部
著者:白川紺子
発行所:株式会社集英社
舞台は京都の下鴨。
両親を早くに亡くし、祖母に育てられた鹿乃は、
アンティーク着物が大好きな高校生。
兄とその友人と三人で、今は亡き祖母がのこした古い洋館に住んでいます。
鹿乃は、祖母から蔵にある着物の管理を引き継いだのですが、
ある日、しまい込まれていた着物を虫干ししたことから、事件は起こります。
実はそこにしまい込まれていたのは、
祖母が人から預かっていた、いわくつきの着物たち!!
かつての着物の持ち主の強い想いによって起こる
不思議な現象を抑えるため、
鹿乃は、過去に起きた出来事を紐解いていきます。
着物にまつわるミステリーです。
着物の柄や、古典文学が謎解きのカギになっていて、
思わずこちらにも興味が湧きます。
いくつかのエピソードの入った連作の本ですが、
どれも最後にはほっこりできるお話です。
おばあちゃん子の鹿乃が素直でかわいらしく、
レトロモダンな世界観も、とても魅力的でキラキラ!
着物に古典に、はんなりした京都弁に…、
京都の街の空気を思い切り吸い込んだような気持ちになります。
実を言うと秋の話ではないのですが…(笑)。
京都と言えば秋!というイメージを持ってるわたしにとっては、
(しかも秋にしか京都に行ったことがない)
吸い込む空気は秋のものでした(笑)。
秋の京都、素敵ですよね!
少女マンガのような、女の子の好きそうなものが詰まった一冊です。
シリーズで8巻まで出ているので、
世界観にハマったら、続きもぜひ読んでみてくださいね!