第10回「東京での銭湯修行②」

こんばんは。
前回の更新から日が空いてしまいました。
前回の記事でお話しした東京の銭湯で働いた日々について、第二回目です。
→第9回「東京での銭湯修行①」はこちら

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2017年の夏頃から、とある銭湯で浴室掃除をさせていただける事になりました。
週一回の勤務でしたが、「銭湯をやりたい」というならまずは風呂掃除から!と思っていたので、お風呂掃除が出来ることはとても嬉しかったです。

お風呂掃除は力とスピードが必要、効率が大事だと聞いていました。
銭湯の仕事に関わる上で、「女だから出来ない」は無くしたい、出来るだけすべての仕事をこなしたい、という気持ちがあります。
ですが、浴室掃除をはじめて、やっぱり力や動くスピードなど、男性よりも劣っている気がしました。勿論できるだけ早く動くようにはしていましたが、早さがかなわない分は、毎日の汚れを見逃さないように丁寧にお掃除をするように心がけていました。

掃除をしながらお湯の仕込みも一緒にしていくのですが、私は機械にも疎く、説明して頂いても理解するのに時間がかかります。
ひと通りお湯を沸かせるようになっても、機械の根本の仕組みを理解していないと、なにかトラブルがあった時に対処することができず、その度にもっと勉強して対処できるようになりたい、と何度も思いました。

機械はお店によって全然違うので、ひとつの銭湯でお湯を沸かせるようになったからといって、他のお店で同じ様にできる訳ではない、と聞いていたのですが本当にそうで、朝湯を担当していた銭湯とは燃料も違えば機械も全然違う。

知識がまるで無い私には銭湯なんてできないんじゃないか、と度々思うのですが、その度に、でもどうしても札幌で銭湯をやりたい、もしそのチャンスが訪れた時に自信を持って任せて欲しいと言えるように、そして安心して大切な銭湯を任せて頂けるように、どうにか少しずつ知識を増やすしかないな、という思いでいます。


(銭湯の裏の機械)

2017年の暮れにはこの4軒の銭湯さんでのお仕事を掛け持ちして働いていました。
通勤にかかる時間が長く大変ではあったのですが、ずっと大好きな「銭湯」という空間で働けて、それだけで生活していける事は、私にとって、とても幸せな事でした。

2018年1月より、週一回の浴室清掃に行っていた銭湯さんで、フルタイムで仕事をさせて頂ける事になりました。
1箇所の銭湯さんでお掃除からお店を閉めるまで、ずっと関わらせて頂くことはこの時初めての事でした。
私の他にも6名の従業員さんがいらっしゃるお店だったので、私が番頭として毎日全てをやっていた訳では無かったのですが、浴室清掃・お湯の沸かしこみ・フロント業務・閉店後の片付けと、お店の実働の部分では全ての業務に携わることができました。


(フルタイムで働かせて頂いた銭湯の屋根の上)

浴室掃除だけ担当していた頃とあわせて約2年の間、その銭湯さんで働きました。
フロントに入るようになってからは、お風呂に入りに来るたびに会話をしてくださるお客さんも沢山いらっしゃって、とても嬉しかったです。

前回の記事の冒頭でもお話しました通り、そんなこんなで3年半の間東京の銭湯で働き、先月10月より、札幌に帰って参りました。

500軒以上の銭湯がある東京で、実際に銭湯で働けた事は本当に大切な経験になりました。(札幌の銭湯軒数は現在約40軒)
銭湯で働く以外にも、銭湯に関するイベントなどに足を運んだりと、とても充実した日々を送ることができました。

いつか札幌で銭湯経営の夢が叶った時には、この経験を余さずに活かしたいと思っているので、それまではまたひっそりと頑張りたいと思います。

2019.12.6
大沼 有加

この記事を書いた人

大沼有加

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1993年生まれ。札幌市立大学デザイン学部卒業。 夢は地元札幌で銭湯経営すること。東京都内の銭湯で修行中。